ストックを利用したツェルトの建て方を記述する。風が強いとき、または風が強くなることが予想されるとき(*1)は、この建て方を選択してはならない。 (建てたツェルトの一例、ここで挙げた方法とはちょっと違うが・・)
(*1)天気予報は風の強さは説明しない。気圧配置および観天望気から予測すること。レンズ雲が見えたら、風が強くなる予兆。(1)石の収集
両手の握りこぶしを合わせたより多少大きめの石を8つ集める。
(2) グランドシートを敷く
地面をならし、小石や小枝を除く。平らが理想だが、周囲と比べてやや凸面になっている方がよい。凹面だと雨が来ると水のとおり道になるため、死ねる。
(3) ツェルトを置く
グランドシートの上にツェルトを置く。このとき、ツェルトの入り口のファスナーは閉じておくこと。すそは外側に開いた状態にし、集めた石4つで仮設置する。
(4)片側をストックで立てる
ここがキモ。細引きの真ん中にエイトノットでループをつくり、ツェルトと接続する。接続の仕方はここを参照(FinetrackのHP)。ストックのグリップに結んだら、後は細引きの両端に集めておいた石の2つを絡めて(結ぶ必要は無い)、バランスをとりながら自立させる。
ポイントは、ストックのゴムキャップをはずして、石突を地面に突き立てること。グリップを下にする建て方より、安定する。
地面が岩盤やコンクリートで石突が刺さらない場所では、ゴムキャップはつけたままにする。
グリップを下にして、ツェルトのループに石突を引っ掛けて建てる方法もあるが、ストックが、ツェルトに近くなりすぎ、ツェルトに出入りしにくくなるため、不便。またFine trackのツェルトのように、入り口が傾斜しているため、逆さストックでは建てにくいものもある。理由がない限り避けたほうが無難。
(5) 反対側をストックで建てる
同じ要領で反対側も自立させる。石をずらしてピンと張る。ここまでできれば、とりあえずOK。寝れる。後の工程は、天候や気分(?)でやってもいいし、やらなくてもいい。(6)ツェルトの底を閉じる
仮置きしていた石をどけて、ツェルトの底を紐で閉じる。適当でいい。
(7) グランドシートの裾を折る
ツェルトの底面積より多少小さい程度になるよう、グランドシートを折り返して、ツェルトの底面に差し込む。雨対策なので、雨が来ないと確信しているときはやらなくていい。
グランドシートの裾は出しっぱなしにすると荷物を置いたり、座ったりするときに、汚れにくくなり便利。寝る前に織り込んでも可。
(8) ペグダウン
気が向いたら、ペグダウン。耐風性がそんなに良くなるわけでもないのでやらなくて可。ペグ持つ分、荷物が増えるし、撤収時も面倒。